散骨とは、自然葬と呼ばれる葬送形式を指します。

海洋散骨が有名ですが、散骨には樹木葬、宇宙葬などもあり、『最期は自然に還りたい』という故人の意向で執り行われるケースが多くなっています。

石原慎太郎氏の散骨式

出典:日テレNEWS

日本では、骨壺やお墓を用いた供養方法が一般的ですが、2022年4月に亡くなった石原慎太郎さんが葉山沖に散骨されたことで一般的に散骨が知られるようになりました。

また、『お墓はいらない』『お墓を管理する遺族がいない』『高齢のため墓参りに行けなくなった』などの理由から、墓じまいをしたり、散骨を選択する遺族も多くなっています。

これからの日本は散骨がもっと一般的になっていくことが予想されます。

散骨とは何か?お墓の比較と費用について考えていきましょう。

散骨とは?

散骨とは散骨とは、故人の遺骨のすべて、もしくは一部を海や山、川、宇宙、空などに散布する供養方法です。

以前は、芸能人が遺骨の一部を故人が好きだった場所に散骨することが一般的でした。また当時は法律の解釈も難解で一般人が散骨をすることは難しいと考えられていました。

海外ではヒンズー教が散骨を行っていることが有名です。死すことで罪を洗い流すという考え方があり、ヒンズー教徒が多い地区では墓地はほとんどなく、川に遺骨を流す文化があります。

日本の場合、超高齢化が進み高齢でお墓参りを継続できない方が墓じまいをしたり、そもそも先祖代々のお墓がない、お墓を購入することを考えていない若い人たちが散骨を選択するケースが多くなってきました。

散骨された有名人たち

人物職業散骨場所没年月
石原裕次郎俳優相模湾1987年
横山やすし漫才師宮島競艇場1996年
勝新太郎俳優ハワイ1997年
Hide(X JAPAN)ミュージシャンサンタモニカ1998年
荒井注コメディアンオーストラリア2000年
石原慎太郎作家・都知事葉山沖2022年
東条英機内閣総理大臣太平洋沖1948年

今までの散骨は有名人だけが行っており一般的ではありませんでしたが、超高齢化や無宗教化を背景に2022年頃から注目されています。

お墓問題が注目を集めた散骨

お墓問題日本の供養はお墓に埋葬することが主流ですが、仏教が盛んな日本では当然のように墓地で供養してきました。

江戸時代では現在の市区町村役場(戸籍管理)の仕事をお寺が担っていました。今と比較するとどれだけ寺院や墓地が生活に密着していたか分かります。

しかし、現在は墓地離れが進んでいます。生活様式の変化の事情もありますが、化学の進歩により宗教を信じなくなった人が増えたことも要因と考えられています。

そもそも墓地を購入することに理由があるのか?』『亡くなった家族は墓地に入ることが本当に幸せなのか?』など思考の多様化が散骨を推し進めている原因の1つです。

自分たちで散骨を希望する人も多い

自分たちで散骨を希望する人も多い自分らしく生きたいと考える人も多くなり、夫婦で『私が亡くなったら散骨してほしい』と決めている夫婦も多いのです。

また、親族と疎遠になることもありますし、『夫婦2人しかいないのにお墓を買ってもね・・・』という結論から散骨が選ばれることも少なくありません。

墓地の平均購入価格は100万円

墓地の価格統計の価格なので一概には言えませんが、2017年の調査では墓地の全国平均代金は167.3万円、半数近い人が100万円前後で墓地を購入しています。

価格の高い安いではなく、亡くなった家族を供養するものなのでお金に換算するのもイヤな話ですが、予想以上に高いと感じる方が大半ではないでしょうか?

海洋散骨社では、代理散骨を行っており費用は45,000円で行っています。

遺骨のほとんどを散骨して手元供養品で供養する、もしくは毎日手を合わせる。このように故人の供養は身近なものに変わりつつあります。

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